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こんにちは、てすらです。
マンガのような経験、誰しも1度はあるのではないでしょうか?
特に、「本当にやろうと思ってたのに先に言われた」パターンの脱力感と言ったらないですよね。
勉強のほかにも、
チェックしようと思っていた映画を友人に「めっちゃ面白かった!絶対見た方がいい!」と言われてなぜか見たくなくなったり、
上司に「この仕事だったら明日までにできるよね?」と言われて状況に関わらず「こっちだって大変なんですけど!」と腹が立ったり…
どっちにしろ自分がやろうとしていたことなのに、
人から言われると「イヤだ」と思ってしまう…
この現象、いったい何なんでしょうか。
ちょっと気になったので調べてみました。
「心理的リアクタンス」という天邪鬼現象
どうやらこの天邪鬼な現象は、「心理的リアクタンス理論」というもので説明できるようです。
自分の選択的自由が外部から脅かされた時に生じる、自由を回復しようとする反発作用のこと。 ブレーム(Brehm)により提唱された。リアクタンス理論とも。
説得者の意図した方向とは逆の方向に被説得者の意見や態度が変わることを、心理的ブーメラン効果というが、この現象の生起メカニズムを説明するものとして、心理的リアクタンス理論は最も有力なもの。つまり、高圧的な説得を受けると被説得者は自分の自由が迫害されたと感じる。その結果、自由を取り戻そうとする行動として、説得方向とは逆の方向に態度を変えるというものである。
本来、人は「自分のやることを自分で決めたい」という欲求を持っており、
「やりなさい」と自分の行動を決めつけられたことに、反発感を覚えるということのようです。
言われてみれば、「やる」「やらない」の問題もそうなんですが、
「何でやるタイミングまで決められなきゃいけないんだ!」という気持ち、あったなぁと思います。
「やるやらないの自由」、「いつ手を付けるかの自由」
この二つを侵されたと感じて、「じゃあもうやらないもんね!」という気持ちになってしまうと…。
こういった理論があるということは、私が特別ひねくれているわけではなかったんだ…と少しホッとします。笑
心理的リアクタンスによる効果
心理的リアクタンスによってもたらされる効果はいくつかあります。
ひとつずつ見ていきましょう。
カリギュラ効果
こちらは「物事を禁止されればされるほどやってみたくなってしまう」というもの。
1979年の映画「カリギュラ」がその名の由来であると言われています。
この「カリギュラ」という映画、たいへん過激な描写があったために、上映禁止が相次いでしまいます。
しかし人々はそれに反してどんどん見たい気持ちが膨らんでしまい、上映している劇場に人々が殺到。
この現象を「禁止されればされるほど見たくなる」ということで、カリギュラ効果と名付けられたわけです。
「押すなよ!絶対に押すなよ!!」と言われると押したくなるボタンのようなものですね。
ブーメラン効果
こちらがまさに「今やろうと思っていたのに!」をもたらす効果です。
誰かの説得に対して、「選択の自由が奪われた」として反発してしまうのがこのブーメラン効果。
説得しに来た人の言う通りにすれば「相手に動かされた」と感じてしまうため、「やりなさい」に対して「やらない」と自分で決定しようとするわけですね。
希少性の原理
こちらは物の需要に対して供給が少ない場合、本来の価値よりも高い価値に感じてしまうというもの。
わかりやすい例を挙げるとしたら、「期間限定品」や「初回限定版」になると思います。
「初回限定版にはこんな特典が付いてきますよ」「期間限定でこのフレーバーを販売します!」
となったとき、ついつい買ってしまいたくなりませんか?
これは初回限定版が売り切れたり、期間限定の期間が終了したときに「その特別な商品を手に入れる自由を失う」ということになります。
わたしたちは、「限定品を手に入れる自由」を失いたくなくて、ついつい「買わなければ!」となってしまうわけですね。
心理的リアクタンスへの対策
「今やろうと思ったのに!」とやる気がなくなってしまうのがどうしてなのか、お分かりいただけたでしょうか?
「人間の心理としてそうなんだから仕方ないんじゃん!」と思ってしまいませんか?
とはいえ、「心理的リアクタンスが働いたからもうダメ、やらないもんね!」と開き直ってばかりはいられません。
自分が行動するより先に言われちゃったとき、いったいどう考えればいいんでしょう。
なぜそう言われたのか考えてみる
たとえば、「勉強しなさい」の例で考えてみましょう。
なぜ親は「勉強しなさい」と言ってくるんでしょうか?
「いい学校に入ってほしいから」
「ちゃんと勉強をしてほしいから」
いろいろあると思いますが、そもそも「言わなきゃ本当にやるのかわからない」と思われている可能性はないでしょうか。
わたしの場合は「宿題くらいはやりなさいよ」というスタンスでしたが、それでも「今やろうと思ったのに!」が発生しました。
これはわたしが母から見て「言われなくても宿題をきちんとやる子」ではなかったからですね。
なので、「今やろうと思ったのに!」を防ぐ方法としては、「言われなくてもやる人という信頼を得る」というのがいちばんの近道。
「やりなさいよ!」「もうやったよ!」が繰り返されれば、おのずと言われる回数は減っていくはずです。
やるタイミングの自由を確保する
「勉強しなさい!」と親に言われたタイミングが、自分の1日の予定の中では勉強の時間ではなかったということもありますよね。
というか、反発しているのですからほとんどです。
もし、「今じゃなくこのタイミングで勉強をしたいんだ」というのが明確にある場合は、素直に話してみることも大切です。
夕方の方が勉強が捗る人もいれば、やることを全部やってから夜にやりたいという人もいるでしょう。
「自分のタイミングはここなんだ」と言って、わかってもらいましょう。(それが大変なのですが…)
ここで自分の言葉を通すには、それこそ信頼が必要になってきます。
もし一度言ってみて通らなければ、親の言うように数回やってみて、やったという実績を作ってからもう一度アタックしましょう。
「なんで親のご機嫌取りみたいなことを…」と思うかもしれませんが、ちょっとの期間頑張れば自分の考えが通るかもしれないのです。
長い目で考えれば、むしろ自分の機嫌をとるために有効な方法ではないでしょうか?
まとめ
「今やろうと思ったのに!」は、ついムッとして終わってしまい、そこから掘り下げて考えることはなかなかしないもの。
ですが、そこから「なぜ?」「どうしたら?」と考えることで、自分のペースを理解したり、交渉をするというのはどういうことかが身に着いたりします。
これからは是非、「やろうと思ったのに」のあとに、「なぜ」を考えてみてください。
それでは!
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