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こんにちは、てすらです。
妊娠したものの、母性というものがわからない…
このまま子どもを産んで、本当にかわいがれるのかな?
もしくは、
子育てをしている中で大変さが勝ってしまって、なかなか子どもをかわいがれない…
こんなお母さんじゃ子どもがかわいそう…
そんな風に不安に思うお母さんは少なくないのではないでしょうか。
わたしには6歳の娘がいます。
実はわたしも妊娠中から今まで、母性とは何ぞや…と幾度となく悩んできました。
実際のところ、母性がいつからわくのかなんて個人差があります。
けれど妊娠~乳幼児期は大変なことが多く、母性あふれるママになるのって、結構難しいこと。
育児という暗いトンネルを歩いているような気持ちになります。
でも大丈夫。
そのトンネルにも光が差してくるタイミングがあります。
今回はその点を踏まえ、わたしの体験談を書いていきたいと思います。
目次
母親になれるか不安で仕方なかった妊娠期
わたしはいわゆる「できちゃった婚」で、子どもを授かったこと自体が予期せぬ出来事でした。
不思議と主人に対する不安はなかったのですが、自分に対する不安は日に日に増す一方でした。
というのも、わたしは子どもが苦手だったのです。
嫌いではないのですが、テンションについていけないというか、どう接したらよいかわからない生き物という印象。
自分の子どもも要らないとずっと思っていて、結婚願望さえありませんでした。
そんなわたしが、子どもを正しく愛せるのか。
不安で仕方ありませんでした。
正直なところ、臨月が近づくにつれて「この子が天に帰ってくれたら楽になるのかな…」と思ってしまったこともあります。
他の人にとってどうかはわかりませんが、わたしの妊娠期は本当に自分に対する不安しかなく、子どもをしあわせにできる自信がいっさいありませんでした。
なんてバチ当たりなことを!と言われてしまうと思います。
わたしも今ではそう思います。
ですが、妊娠がハッピーで仕方なく、何の葛藤もなく子どもを心待ちにできる妊婦さんがどれだけいるでしょう。
わたしの場合は自分が悪いんだろ!と言われてしまえばそれまでです。
それまでですが、妊娠中の不安を「自分の責任だから」で乗り越えられるかは別問題です。
事実として、妊娠当時は母性あふれる母ではありませんでした。
なんで私が妊娠?その気持ちを軽くしてくれた本
わたしが妊娠したと知った友人が、1冊の本をプレゼントしてくれました。
こちらの本です。
妊娠中、ずっとつきまとっていた「なぜわたしが妊娠したのか」という気持ちを軽くしてくれるようでした。
ずっと思っていたのです。
なぜわたしが。しかも自分の父が亡くなってすぐにこんな。
こんなタイミングで母をひとりぼっちにしてしまう。
わたしは子どもなんて大嫌いなのに。
他のお母さんのところへ行った方が絶対にしあわせになれるのに、なんでわたしなの。
この本では、「お腹に宿る子にはすべて意志がある」としていました。
「子どもは親に“愛”という贈り物を受け取ってもらいたいと願っています」
「“いのちの大切さ”を伝えにきた勇気あるたましいもあります」
「“お母さん、大好き”と言うために生まれてきた子がいます」
「あなたは子どもに選ばれて母親になったのです」
ただのなぐさめだとも思いました。
実際、産まれてきた娘から胎内記憶らしいものを聞けたことはありません。
それでも、当時のわたしには少しの希望になりました。
産むって自分で決めた。もう後に引けるわけでもない。
だったら、この子がわたしに何を伝えに来たのか知りたい。
そう思ってからは、いつか娘とおしゃべりする日を夢見て、日々を乗り越えていくことになります。
いっぱいいっぱいなのは、頑張ってるから
少しの希望を得たわたしは、無事に女の子を出産します。
そこからはよく知られる睡眠不足の日々。
抱っこしていないと泣く、お腹がすけば泣く、何もしなくても泣く。
そんな中で、時には「うるっさい!!」と声を荒げてしまうこともありました。
赤ちゃん相手にこんなに腹を立てるなんて、わたしは母親失格なのではないか。
他のちゃんとしたお母さんだったら、こんなに怒らず、嫌になることもなく、優しく接してあげられるんじゃないか。
授乳とかしていたら、ホルモンのおかげで我が子がかわいくて仕方がなくなるんじゃなかったの?
習ってたのと違う!
と、事前の知識とのギャップに苦しみます。
でも、このときを振り返ると思います。
母性とは、愛情とは、決して己の感情を殺して子に尽くせることなどではないです。
だって無理ですよ。
こっちだって寝れてませんし、内臓だって治してる途中だし、授乳するたびに体力を奪われます。
その状態で、しょっちゅう泣かれて聖母の顔をしていろなんて無理です。
子に対して腹を立てたり、投げ出してしまいたい!!って思ってしまうのは、自分に母性がないからではないです。
乳児期にイライラしていっぱいいっぱいになるのは、ホルモンの影響とかもありますが、頑張ってるから。
慣れないことだらけで戸惑いながら、子どもに気を配って、眠たいけどおむつを替えて。
やることはやったのに何故か泣き止んでくれなかったりして。
頑張って頑張って、もう無理!!となったから怒りが爆発するのです。
いっぱいいっぱいになるのは、あなたが頑張っている証拠。
だから、つらかったら休みましょう。
誰かを頼りましょう。
ひと息いれてから赤ちゃんの顔を見れば、さっきより少しはかわいく見えるはずです。
母親業って、人から言われてはじめて安心できる
とはいえ、乳幼児期に自分に母性があるなんて思ったことはあまりありません。
「不出来な母親なのではないか」という不安が、いつも心の中に居座っていました。
娘が眠っているときに、趣味のゲームやお絵かきをすることさえ、母親としてひどいことなのではないか。
本当だったら母親は自分の趣味も楽しみもすべてなげうって、子どものことばかり考えるべきなのではないか。
ある種の呪いのような考えが、私を苦しめていました。
そんなわたしが安心するきっかけになったのは「よその人の言葉」でした。
そのときの娘は4歳。
ずいぶんとおしゃべりできるようになっていました。
「初めて会った人にもこんなにおしゃべりできるなんて。家庭環境がいいのね」
そう言われたのです。
娘は人見知りをまったくしなくて、娘が誰にでもおしゃべりなのは単に娘の性格だと思っていました。
実際に性格はあると思います。
でも、「よその人から見れば、そんな見方もできるんだ」と衝撃を受けました。
この子が自信をもってよその人とお話できるのは、わたしがこの子への愛情をちょっとは伝えられていたってことなのかな。
自分に自信を持ってくれているってことなのかな。
そう考えたら、「私にも何とか母親はできていたらしい」と、少し安心しました。
「自分は母性のないひどい母親ってわけじゃない」と思うまでに、妊娠中も含めると5年もかかったのです。
母性が「無い」んじゃなくて、「まだレベルが1」
わたしの場合は、娘が4歳のときがスタートラインでした。
自分で自分を「ちゃんと母親だ」って認めてあげられるきっかけは、どこで拾えるかわかりません。
もしかしたら、赤ちゃんの時点であるかもしれないし、
もしかしたら、子どもが独立してやっと拾えるかもしれない。
そういうものなのかもしれないなあ、と思いました。
わたし自身子育てはまだまだ序盤で、これからたくさん自信をなくしたり、悩むことがあると思います。
でもきっと、その度に悩んで苦しんで向き合うことで、母性とか愛情とかが培われていくのではないでしょうか。
赤ちゃんの時点で自信が持てなくても、数年後にどうなっているかはわかりません。
子育てはまだまだ始まったばかり。
妊娠中、乳幼児期は子どもと言葉が通じないのでいちばん大変です。
そんな中で、「母性あふれるお母さん」でいることはなかなか難しい。
自分には母性がない、ダメな母親なんじゃ…と不安なお母さん。
「まだ自分の母性はレベル1なんだ」と考えてみませんか?
「まだレベル1」なのであれば、これからどんどん上がっていくはずです。
子どもとコミュニケーションが取れないうちは、とてもかわいい時期なのですが、
同時に「ちゃんとできているか」がとても不安な時期ですよね。
でも大丈夫です。
不安に思って、ネットで検索して、こんなページにたどり着いている。
その時点で、あなたは子どもをきちんと愛している立派なお母さんです。
自分のケアもしながら、周りも頼りながら、どうかゆっくり頑張ってください。
今は大変ですが、
子どもが話せるようになったとき、幼稚園や保育園で外の世界に触れたとき、
色んなタイミングで少しずつ霧が晴れていくはずです。
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ゆきまま より:
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ありがとうございました。この記事を読めて良かったです。